こ‐だんな【小旦那】
その家の主人を大旦那とよぶのに対し、その子を敬ってよぶ語。若旦那。
こなた‐さま【此方様】
[代]二人称の人代名詞。あなたさま。「江戸元結屋の亭主は—の旦那と承りまして御座る」〈浮・好色盛衰記・五〉
こばん‐なり【小判形】
「こばんがた」に同じ。「—の桶からざあと旦那の肩へ湯をあびせる」〈漱石・吾輩は猫である〉
し‐こなし【為熟し】
1 立ち居振る舞い。態度。「—の活発(はきはき)しない人で」〈二葉亭訳・夢かたり〉 2 物事をうまく処理すること。さばくこと。「親旦那のよろしく御—なされ、只今で三十四人ゆるゆると暮らし」〈浮・...
した‐ぞめ【下染(め)】
[名](スル) 1 本染めの前の準備として染めること。混用できない二種以上の染料で染めるとき、その一種でまず染めるなど。下掻き。 2 物事を思いどおりに運ぶためにあらかじめしておく準備。「酔うた...
しゃくよう‐ご【借用語】
もともとは他の言語から取り入れられた語ではあっても、その言語に同化し、全く日常語化してしまっているような語。日本語における「さけ(鮭)」(アイヌ語)「だんな(旦那)」(サンスクリット)「きせる(...
しゃちら‐さんぼう
[副]手当たりしだい。めちゃくちゃに。「旦那の掛けも何もかも、—近づき中に痛手を負はせ」〈浄・氷の朔日〉
しゅう【衆】
[名] 1 多くの人。大ぜいの人。衆人。「—に先んずる」 2 人数の多いこと。集団。「—を頼んで事を起こす」⇔寡(か)。 3 ある集団を形づくる人々。しゅ。「若い—」「近在の—」 4 「所(と...
しゅっ‐かん【出檻/出監】
檻(おり)から出ること。また、監獄から出ること。「旦那が—をした迹で静岡へ護送せられやしたから」〈鉄腸・花間鶯〉
しょう‐わる【性悪】
[名・形動] 1 性質の悪いこと。また、そのさまや、その人。「—な人間」「—な病気」 2 浮気であること。また、そのさまや、その人。「ことさら旦那は—」〈浮・一代女・三〉