あけ‐の‐かね【明けの鐘】
明け六つ(午前6時ごろ)に寺で鳴らす鐘の音。
(明の鐘)長唄。恋しい男との別れを惜しむ女心をうたったもの。手ほどきの曲として用いられる。
あげ‐あし【揚(げ)足/挙(げ)足/上(げ)足】
1 相撲・柔道などで、宙に浮き上がった足。浮き足。 2 鳥獣が地面をかいたり休んだりするために、片足をあげること。また、その足。 3 (上げ足)相場が上昇していくこと。⇔下げ足。 4 一方の足を...
あげ‐うた【挙(げ)歌/上(げ)歌】
1 上代歌謡で、高い調子でうたう歌。「こは夷振(ひなぶり)の—なり」〈記・下〉 2 謡曲で、高い音域から始まり低い音域で終わる、拍子に乗った謡の部分。→下げ歌
あげ‐は【上(げ)端/上(げ)羽】
謡曲のクセの中程で、シテなどが上音(じょうおん)で謡う部分。
あげひばり【揚げひばり】
《原題、The Lark Ascending》R=V=ウィリアムズのバイオリンと管弦楽のための作品。「バイオリンと管弦楽のためのロマンス」という副題をもつ。1914年から1920年にかけて作曲。...
あこぎ【阿漕】
「阿漕ヶ浦」の略。
謡曲。四番目物。世阿弥作という。旅僧が、阿漕ヶ浦で密漁をして海に沈められた漁師の霊から懺悔(ざんげ)物語を聞く。
あこぎ【阿漕】
[名・形動]《禁漁地である阿漕ヶ浦で、ある漁師がたびたび密漁をして捕らえられたという伝説から》 1 しつこく、ずうずうしいこと。義理人情に欠けあくどいこと。特に、無慈悲に金品をむさぼること。また...
あこぎ‐の‐へいじ【阿漕の平次】
阿漕ヶ浦で、母の病のために禁断を破って魚をとり、簀巻(すま)きにされたという伝説上の漁師。謡曲・浄瑠璃などの題材となる。
あさ‐うたい【朝謡】
朝、謡曲をうたうこと。
あさからよなかまで【朝から夜中まで】
《原題、(ドイツ)Von morgens bis mitternachts》カイザーの戯曲。2部7場。1912年作。1917年、ベルリンにて初演。表現主義の代表作。カールハインツ=マルティン監督...