ゆう‐はな【木綿花】
木綿(ゆう)の白さを花にたとえた語。一説に、木綿で作った白い造花ともいう。「泊瀬女(はつせめ)の造る—み吉野の滝の水沫(みなわ)に咲きにけらずや」〈万・九一二〉
ゆうはな‐の【木綿花の】
[枕]木綿花が枯れずにいつまでも美しいところから、「栄(さか)ゆ」にかかる。「—栄ゆる時に」〈万・一九九〉
ゆ‐かた【浴衣】
《「ゆかたびら(湯帷子)」の略》木綿の単(ひとえ)の着物。夏のふだん着として、また、湯上がりに着用する。《季 夏》「借りて着る—のなまじ似合ひけり/万太郎」
ゆかた‐じ【浴衣地】
浴衣に用いられる布地。多くは白地・藍(あい)地の中形(ちゅうがた)や絞り染めの木綿地。
ゆ‐かたびら【湯帷子】
昔、入浴の際、または入浴後に着た、麻や木綿の単(ひとえ)。湯具。ゆかた。
ゆきふり‐がみ【雪降り髪】
馬のたてがみの白いもの。木綿髪(ゆうかみ)。「山がつの垣根のそひに食(は)む駒(こま)の—と見ゆる卯(う)の花」〈夫木・七〉
ゆ‐たん【油単】
1 ひとえの布や紙に油をしみ込ませたもの。湿気や汚れを防ぐため、調度や器物の覆いまたは敷物・風呂敷などに用いた。 2 たんす・長持(ながもち)などを覆う布。ふつう、木綿で作られ、定紋や唐草などを...
ゆふ‐だけ【由布岳】
大分県中部、別府市と由布市との境にある鐘状火山。標高1583メートル。豊後(ぶんご)富士。万葉集には「木綿(ゆふ)の山」とみえる。
よこて‐じま【横手縞】
横手地方で産する木綿の縞織物。
よつ‐こ【四つ子】
木綿糸4本をより合わせた糸。