や‐じり【家尻】
家・蔵などの後ろのほう。「出入りの不自由にないやうに、—をば大きく切りやれ」〈黄・金生木〉
やすで【馬陸】
倍脚綱の節足動物の総称。体は細長くてムカデに似るが、一つの体節に二対の歩脚があり、体長2センチくらいのものが多い。朽ち木・落ち葉の下など湿った所にすみ、触ると渦巻き状になり臭気を放つ。キシャヤス...
や‐すみ【八隅】
《枕詞「やすみしし」の「やすみ」を、万葉集で「八隅」と表記したものがあるところから》天皇の統治する国の四方八方のすみずみ。「天の下—の中にひとりますしまの大君万代までに」〈夫木・三六〉
やす・む【休む】
[動マ五(四)] 1 仕事・活動を中断して、心身を楽にする。休息する。「食後に一時間—・む」 2 動きや働きが止まる。「河水の、…—・まずに、流れ流れ流れて」〈蘆花・自然と人生〉 3 眠るため...
やせ‐め【痩せ目】
素地(きじ)の木質を乾燥・収縮させて木目の部分を高く残し、凹凸を表した漆器。木痩(きやせ)。
やせ‐やま【痩せ山】
土質が悪く、草木がよく育たない山。
や・せる【痩せる/瘠せる】
[動サ下一][文]や・す[サ下二] 1 肉が落ち、からだが細くなる。「胃をこわして—・せる」⇔肥える/太る。 2 土地が草木を生長させる力に欠ける。地味が豊かでなくなる。「—・せた土地」⇔肥える。
やそ‐ば【八十葉】
葉が多くついて茂っていること。また、その葉。「百(もも)足らず—の木は大君ろかも」〈仁徳紀・歌謡〉
やち‐くさ【八千種】
たくさんの種類。「時ごとにいやめづらしく—に草木花咲き」〈万・四一六六〉
やち‐だも【谷地だも】
モクセイ科トネリコ属の落葉高木。本州北部から北の湿地に自生。樹皮に縦の裂け目があり、葉は長楕円形の小葉からなる羽状複葉で、小葉の基部に褐色の毛が密生する。雌雄異株で、4、5月ごろ、黄緑色の小花を...