ね‐ごころ【根心】
こころね。また、真意。本心。「むかし勤めし遊女の道は、さして取る比翼連理の—をわきまへて」〈浮・一代女・二〉
ね‐ごし【根越し】
樹木を根ごと掘り取ること。「松を—にする」
ね‐ごしらえ【根拵え】
[名](スル)移植するために、植物の根を整えること。
ね‐ごめ【根込め】
根のついたままであること。根ぐるみ。根ごと。「垣ごしに散りくる花を見るよりは—に風の吹きもこさなむ」〈後撰・春下〉
ね‐ごや【根小屋】
《「ねこや」とも》館(やかた)や城のある山のふもとの集落。「居館の小城へ押し寄せ、—まで焼き候へども」〈甲陽軍鑑・二三〉
ねごろ【根来】
和歌山県北部、岩出(いわで)市の地名。根来寺の所在地。 「根来塗(ねごろぬり)」の略。
ねごろ‐ぐみ【根来組】
江戸幕府の鉄砲百人組の一。天正13年(1585)根来寺の衆徒が豊臣秀吉に討伐されたのち、徳川家康に浜松で召し出されて組織したもの。
ねごろ‐しゅう【根来衆】
根来寺の僧兵。南北朝時代以後、特に戦国時代に鉄砲で武装して強大な勢力をもった。石山合戦で石山本願寺に味方して織田信長軍と戦ったが、のち、豊臣秀吉に滅ぼされた。根来寺衆。根来法師。
ねごろ‐じ【根来寺】
和歌山県岩出市にある真言宗の総本山。山号は一乗山。正しくは大伝法院。大治5年(1130)覚鑁(かくばん)が高野山に開いた伝法院に始まる。のち、根来の豊福寺に移転。正応元年(1288)頼瑜(らいゆ...
ねごろ‐ぬり【根来塗】
中世、根来寺やその近辺で主に日用品として作られた漆器。黒漆で下塗りした上に朱漆を塗ったものが多い。長年の使用で黒漆が斑文(はんもん)となってあらわれたものが茶人に好まれたため、それを意図的に表現...