げんば‐おけ【玄蕃桶】
江戸時代、火災のときなどに、水を入れて運ぶ大きな桶。
こえ‐おけ【肥桶】
糞尿(ふんにょう)を入れて運ぶ桶。こえたご。
こえ‐たご【肥担桶】
「肥桶(こえおけ)」に同じ。
肥担桶(こえたご)の紐通(ひもとお)し
《肥桶のひもを通す穴は大きくて、二つあるところから》低くて、上を向いた鼻をあざけっていう語。
こえ‐ぶね【肥船】
肥桶(こえおけ)を積んで運ぶ船。こやしぶね。
こし【輿】
1 人を乗せる、屋形の下に2本の轅(ながえ)をつけた乗り物。轅を肩に担ぐ輦(れん)と、腰の辺りにささげ持つ手輿(たごし)に大別され、身分の上下によって、鳳輦(ほうれん)・葱花輦(そうかれん)・四...
こし‐おけ【腰桶】
⇒鬘桶(かずらおけ)
こつ‐おけ【骨桶】
火葬にした死者の骨を入れる桶。
こ‐の‐わた【海鼠腸】
ナマコの腸管で作った塩辛。酒の肴(さかな)。三河・志摩産のものが有名。《季 冬》「—の桶の乗りゐる父の膳(ぜん)/たかし」
こばん‐なり【小判形】
「こばんがた」に同じ。「—の桶からざあと旦那の肩へ湯をあびせる」〈漱石・吾輩は猫である〉