たな‐がい【棚飼い】
蚕を数段の蚕棚で飼うこと。多く稚蚕飼育に行われる。
たな‐ぎょう【棚経】
盂蘭盆会(うらぼんえ)のとき、僧侶が精霊棚(しょうりょうだな)の前で読経すること。《季 秋》「ひあはひの風に—すみにけり/水巴」
たなぎら◦う【棚霧らふ】
[連語]《動詞「たなぎる」の未然形+反復継続の助動詞「ふ」。上代語》雲が空全体に広がる。霧が一面にかかる。「—◦ひ雪も降らぬか梅の花咲かぬが代(しろ)にそへてだに見む」〈万・一六四二〉
たな‐ぐも【棚蜘蛛】
タナグモ科のクモの総称。家屋内の薄暗い隅に棚状の網を張るイエタナグモ、生け垣などに棚状の網を張るクサグモ・コクサグモ、石垣のすきまなどに網を張るヤチグモなどがある。
たな‐ぐも【棚雲】
横に長く引いている雲。たなびく雲。「天の八重—を押し分けて」〈記・上〉
たな‐ぐもり【棚曇(り)】
《「たな」は接頭語》空一面に雲が広がること。すっかり曇ること。とのぐもり。
たな‐ぐも・る【棚曇る】
[動ラ四]空一面に雲が広がる。すっかり曇る。とのぐもる。「—・り雪は降り来(く)さ曇り雨は降り来(く)」〈万・三三一〇〉
たなぐら【棚倉】
福島県南東部、東白川郡の地名。もと丹羽氏の城下町。
たなぐら‐まち【棚倉町】
⇒棚倉
たな‐ごおり【棚氷】
大陸氷河(氷床)が海に張り出して浮いている部分。厚さ100〜300メートル、先端部で卓状氷山を分離する。南極大陸のロス棚氷が有名。氷棚(ひょうほう)。