たつか‐ゆみ【手束弓】
手に握り持つ弓。たつかの弓。「—手に取り持ちて朝狩(あさがり)に君は立たしぬ棚倉(たなくら)の野に」〈万・四二五七〉
た・てる【立てる】
[動タ下一][文]た・つ[タ下二] 1 ある場所にものを縦にして位置させる。 ㋐起き立った状態にする。「書棚に本を—・てる」 ㋑長いものを直立させて据える。「煙突を—・てる」「屏風(びょうぶ)を...
たな【店/棚】
1 《「見せ棚」の略》商店で、商品を陳列しておく場所。みせ。 2 奉公先の商店。また、職人の出入り先の商店。→御店(おたな) 3 貸家。借家。「末造の気に入った—が二軒あった」〈鴎外・雁〉
たな【棚】
1 物をのせておくために板を横に渡したもの。「—をつる」「本—」 2 植物のつるを広くはわせるため、木や竹を組んで高い所にかけ渡したもの。「藤—」 3 岩壁で、人が立てるほどの段になっている所。...
たな‐いた【棚板】
1 棚にする板。 2 茶の湯の棚物の段状になる板。 3 船棚に使う板。
たな‐うけ【棚受け】
棚板を支えるもの。
たなおろし‐ひょう【棚卸表】
棚卸しの結果を記載した表。
たな‐がい【棚飼い】
蚕を数段の蚕棚で飼うこと。多く稚蚕飼育に行われる。
たな‐ぎょう【棚経】
盂蘭盆会(うらぼんえ)のとき、僧侶が精霊棚(しょうりょうだな)の前で読経すること。《季 秋》「ひあはひの風に—すみにけり/水巴」
たな‐ぐも【棚蜘蛛】
タナグモ科のクモの総称。家屋内の薄暗い隅に棚状の網を張るイエタナグモ、生け垣などに棚状の網を張るクサグモ・コクサグモ、石垣のすきまなどに網を張るヤチグモなどがある。