此(こ)れに懲(こ)りよ道才坊(どうさいぼう)
これに懲りよというのを口拍子よく言ったもの。 [補説]「道才坊」は当て字。「道斎坊」とも書く。撮棒(さいぼう)に打たれて懲りよ、の意。
これ‐の【此れの/是の】
[代]《「此れの人」の略》三人称の人代名詞。親しみをこめて、夫から妻、妻から夫をさしていう語。「—はうちにおりゃるか」〈虎明狂・花子〉 [連語]《「の」は格助詞》この。ここにある。「聞きしご...
これ‐の‐ひと【此れの人】
[代]三人称の人代名詞。夫から妻、妻から夫をさしていう語。うちのひと。こちのひと。「『なう、—が下られたものぢゃ』『只今下ったぞ』」〈虎清狂・鏡男〉
これ‐は【此れは】
[連語]意外な物事に出会って驚いたり、感動したりしたときに用いる語。「やあ、—ようこそ」「—すばらしい」
此(こ)れは如何(いか)なこと
驚いたとき、困ったときなどに用いる言葉で、狂言にしばしば用いられている。これはどうしたことだ。「—、この両眼を抜かれたらば、罷り戻らうやうもござるまい」〈虎明狂・目近籠骨〉
此(こ)れは如何(いか)に
まったく意外な事に驚いたときに用いる言葉。これはなんとしたことだろう。「—目の前の人物が一瞬にして消えてしまうとは」
これは‐これは【此れは此れは】
[連語]「これは」を強めていう語。「—ありがとうございます」
此(こ)れはさて
物事の意外なのに驚き、または考えるときなどにいう言葉。さてこれは。これはまあ。「—、何としてもくれられぬ」〈狂言記・抜殻〉
此(こ)れはしたり
意外な事に驚いたり、失敗に気づいたりしたときに発する言葉。これは驚いた。しまった。「—、こんな初歩的なミスを犯していたとは」
此(こ)れははや
驚いたり、失敗したりしたときにいう言葉。いやまったく。いやはやどうも。「—、烏帽子が遅う来るな」〈狂言記・烏帽子折〉