えど‐ます【江戸枡】
江戸枡座が製作した枡。一升枡で、方5寸、深さ2寸5分。官許を得て東国33か国で販売された。→京枡(きょうます)
えど‐まちどしより【江戸町年寄】
江戸町奉行の配下に属した町役人。お触れの伝達、名主(なぬし)の任免など江戸市政の全般を掌握していた。樽屋(たるや)・奈良屋(のち館氏と改称)・喜多村の三家が世襲。
えど‐まちぶぎょう【江戸町奉行】
江戸幕府の職名。老中の支配下にあって、江戸の武家地・社寺地を除く地域と町人に関する行政・裁判・警察などを担当した。数寄屋橋に南町奉行、呉服橋に北町奉行があり、一月交代で職務に就いた。寺社奉行・勘...
えど‐まんざい【江戸万歳】
三河万歳のまねをして江戸市中を回った門付け芸。
えど‐みそ【江戸味噌】
江戸時代以来、東京で製造される味噌。米こうじを使い、甘味噌に属する。
えど‐むらさき【江戸紫】
1 《武蔵野に生えていたムラサキの根を染料として江戸で染めはじめたところから》藍色の勝った紫色。江戸を代表する染め色とされた。「—に京鹿(が)の子」 2 ムラサキの別名。
えどめいしょき【江戸名所記】
江戸の絵入り地誌で最古のもの。7巻。著者は浅井了意。寛文2年(1662)刊。江戸を代表する名所・神社・仏閣などについて、その沿革や伝説・縁起などを記す。
えどめいしょずえ【江戸名所図会】
絵入りの江戸地誌。7巻20冊。斎藤幸雄・幸孝・幸成の親子3代で完成。長谷川雪旦画。天保5〜7年(1834〜36)刊。江戸とその近郊の神社・仏閣・名所・旧跡の由来や故事などを説明したもの。
えど‐もとゆい【江戸元結】
《江戸で作りはじめたところから》元結のこと。「渡世に—の賃びねりして」〈浮・置土産・一〉
えど‐やさい【江戸野菜】
江戸時代ごろから、江戸とその周辺で栽培されてきた品種。ウド・コマツナ・練馬ダイコンなど。