そう‐ろう【滄浪/蒼浪】
あおあおとした波。蒼波(そうは)。「—の水の上、夜伽(よとぎ)に雁鴎の傍近く来るも可笑(おか)しく」〈露伴・新浦島〉 (滄浪)川の名。中国湖北省を流れる漢水の一部の異称という。
そうろうしわ【滄浪詩話】
中国の詩論書。1巻。宋の厳羽著。1230年代に成立。当時の散文化した詩風を批判し、詩の理想を杜甫(とほ)・李白らの盛唐詩におく。
そうろう‐てい【滄浪亭】
中国、江蘇省蘇州市にある名勝。銭氏広陵王元璙の別園を北宋の蘇舜欽が得て築いた亭の名。
滄浪(そうろう)の水(みず)清(す)まば以(もっ)て我(わ)が纓(えい)を濯(あら)うべし
《「楚辞」漁父から。このあとに、濁っているときは足を洗おうの意の文が続く》滄浪の水の流れがきれいなときは冠のひもを洗おう。何事も時勢のなりゆきに任せるべきであることをいったもの。