そぞろ‐ごと【漫ろ事】
とりとめもないこと。とるに足りないこと。すずろごと。「ある御所さまの古き女房の、—言はれしついでに」〈徒然・二三八〉
そぞろ‐ごと【漫ろ言】
とりとめのない言葉。つまらない言葉。すずろごと。「其の目を空しく見据えつつ—のように言出でたり」〈紅葉・金色夜叉〉
そぞろ‐さむ・し【漫ろ寒し】
[形ク] 1 なんとなく寒々としている。「雪やや散りて—・きに」〈源・初音〉 2 寒気をおぼえる。「入綾(いりあや)のほど、—・く、この世の事とも覚えず」〈源・紅葉賀〉
そぞろ‐わ・し【漫ろはし】
[形シク]心が落ち着かない。すずろわし。「いとど及びなき心地し給ふに、—・しきまでなむ」〈青表紙証本源・紅葉賀〉