かたやま‐かげ【片山陰】
山の片側で陰になった所。また、へんぴな山陰。「うちなびき春さりくればひさぎ生ふる—に鶯ぞ鳴く」〈金槐集〉
かたやま‐がい【片山貝】
イツマデガイ科の巻き貝。水田などにみられ、貝殻は細長い円錐形で、殻高7ミリくらい。殻表は、黄褐色で光沢がある。本州・九州の一部に分布、広島県片山地方で発見された。日本住血吸虫の第1中間宿主となる...
かたやま‐ぎし【片山岸】
山沿いのがけ。「児(こ)らが名にかけの宜(よろ)しき朝妻の—に霞たなびく」〈万・一八一八〉
かた‐やまざと【片山里】
へんぴで寂しい山里。
かたやまづ‐おんせん【片山津温泉】
石川県加賀市にある温泉。泉質は塩化物泉。
かたやま‐びょう【片山病】
日本住血吸虫による寄生虫病。広島県片山地方で最初に知られた。
かたやま‐りゅう【片山流】
⇒伯耆流(ほうきりゅう)
かた‐ゆき【片裄】
1 衣服の左右の裄の片方。 2 着物を左右いずれかに片寄せて着ること。
かたよくだけのてんし【片翼だけの天使】
生島治郎の長編小説。昭和58年(1983)から翌昭和59年(1984)にかけて連載。ハードボイルド小説家として知られる生島による初の恋愛小説として話題となり、昭和61年(1986)には舛田利雄監...
かた‐よ・せる【片寄せる】
[動サ下一][文]かたよ・す[サ下二] 1 一方へ寄せる。「—・せた障子に影がさす」〈漱石・虞美人草〉 2 一つの所にまとめる。かたづける。「十吉はそれを一々手の平に拾い集めて—・せて見た」〈三...