ぎおう【祇王/妓王】
平家物語に登場する人物。京都の白拍子。平清盛の寵愛(ちょうあい)を受けたが、のち、自分の推挙した仏御前にその寵が移ったため、母・妹とともに尼となり、嵯峨(さが)往生院に隠棲した。 謡曲。三番...
くさ‐の‐おう【草の黄/草の王】
ケシ科の越年草。道端や山野に生え、高さ約50センチ。茎や葉を切ると黄色の汁が出る。葉は羽状に深く切れ込み、裏面は白みを帯びる。初夏、黄色い4弁の花を数個つける。地上部を乾燥したものを白屈菜といい...
くじゃく‐みょうおう【孔雀明王】
《(梵)Mahāmayūrīの訳》毒蛇を食うクジャクを神格化した明王。祈れば一切の害毒を除くとされる。金色の孔雀に乗る四臂(しひ)の菩薩(ぼさつ)形で、手にクジャクの羽・蓮の花・具縁果・吉祥果を...
くまの‐ごおう【熊野牛王】
熊野三社から出す護符。75羽の烏の絵を図案化して「熊野牛王宝印」と記したもの。烏は昔から熊野の神使といわれ、中世以降は起請文(きしょうもん)を書く料紙としても用いられた。牛王。牛王宝印。
くりから‐ふどうみょうおう【倶利迦羅不動明王】
⇒倶利迦羅竜王
くりから‐みょうおう【倶利迦羅明王】
⇒倶利迦羅竜王
くりから‐りゅうおう【倶利迦羅竜王】
不動明王の化身としての竜王。形像は、岩上で火炎に包まれた黒竜が剣に巻きついて、それをのもうとするさまに表される。剣は外道(げどう)の智、竜は不動明王の智を表したものという。倶利迦羅明王。倶利迦羅...
くん‐のう【君王】
《「くんおう」の連声》天子・帝王のこと。君主。王。
ぐん‐おう【郡王】
中国の封爵の名称。清朝では親王の次位にある封号。
ぐんだり‐みょうおう【軍荼利明王】
五大明王の一。南方に配される。ふつう一面三目八臂(はっぴ)で武器を持ち、憤怒(ふんぬ)の相をなし、蛇を瓔珞(ようらく)とする姿に表される。軍荼利夜叉明王。軍荼利夜叉。軍荼利。