たけっしょう‐ダイヤモンド【多結晶ダイヤモンド】
ダイヤモンドの多結晶。グラファイト(石墨)を直接高温高圧で焼結することによって造られる。天然の単結晶ダイヤモンドの2倍の硬度があり、劈開(へきかい)性をもたず、きわめて摩耗に強い。難加工材の加工...
たんか‐ジルコニウム【炭化ジルコニウム】
ジルコニウムの炭化物。灰色で金属光沢がある。等軸晶系。水に不溶。高硬度で研磨剤や切削工具に用いられる。化学式ZrC
たんか‐タングステン【炭化タングステン】
タングステンの炭化物。化学式WCまたはW2C。前者は灰色の金属光沢があり、三方晶系または等軸晶系。高硬度で研磨剤や切削工具に用いられる。タングステンカーバイド。
たんか‐チタン【炭化チタン】
チタンの炭化物。灰色で金属光沢がある。水に不溶。高硬度のため、切削工具の表面の被膜として用いられる。化学式TiC
タンガロイ【Tungalloy】
炭化タングステンとコバルトなどの粉末とを焼結して作る、焼結炭化物合金の一。日本での商標名。硬度はダイヤモンドに次ぐ。切削工具の刃先、線引きダイスなどに使用。
ダイヤモンド【diamond】
《「ダイアモンド」とも》 1 炭素の同素体の一。数ミリから数センチの結晶または破片の形で産出し、ふつう正八面体。純粋なものは無色透明。硬度は最高。宝石のほか、工業用として研磨材・切削工具などに利...
ダイヤモンド‐ナイフ【diamond knife】
刃先がダイヤモンドでできた高硬度のナイフ。工業材料の加工、眼科手術、電子顕微鏡用の超薄切片の作製などに用いられる。
ダイヤモンドライク‐カーボン【diamond-like carbon】
炭化水素または炭素の同素体からなる非晶質。ダイヤモンドと黒鉛の中間的な性質をもつ。ふつう金属やプラスチックの表面のコーティングとして用いられ、アモルファスカーボン膜、硬質炭素膜ともよばれる。高硬...
ちっか‐てつ【窒化鉄】
鉄の窒化物。Fe4Nは室温で強磁性を示す。また、Fe3Nは高硬度で優れた耐摩耗性、耐食性をもつため、フェライト鋼などの表面硬化に用いられる。
ちっか‐ほうそ【窒化硼素】
硼素の窒化物。無色または淡黄色。高温高圧処理によりCBNとよばれる等軸晶系の結晶構造になり、ダイヤモンドとほぼ同じ硬度の超砥粒として用いられる。化学式BN