ふくじ‐の‐その【福地の園】
《「ふくじ」は「ふくち」とも》福徳の生じる園。極楽。「—に種まきて、とやうなりし一言をうち頼みて」〈源・若菜上〉
ふく‐じゅ【福寿】
幸福で長命であること。
ふくじゅかい‐むりょう【福聚海無量】
仏語。観世音菩薩の福徳が広大無量であることを、海にたとえた語。
ふくじゅ‐そう【福寿草】
キンポウゲ科の多年草。北地に多く、高さ10〜20センチ。早春、黄色い花を1個開き、やがて茎が伸び、羽状に細かく切れ込む複葉を互生する。盆栽にして正月の飾り物とする。根は強心薬になる。元日草。こと...
ふく‐じん【福人】
《「ふくにん」とも》裕福な人。金持ち。福者。「銀借(かねかし)仲間の座に連なり…、—の名をとれり」〈浮・子息気質・二〉
ふく‐じん【福神】
「ふくのかみ」に同じ。
ふくじん‐づけ【福神漬(け)】
《材料7種を七福神になぞらえていう》漬物の一。ダイコン・ナス・ナタマメ・レンコン・ショウガ・シソの実などを刻み、みりんや砂糖で調味した醤油に漬けたもの。
福(ふく)過(す)ぎて禍(わざわい)生(しょう)ず
《「宋書」劉敬宣伝から》身に過ぎた幸福は、かえって禍のもととなる。分をわきまえて慎むべきであるということ。
ふく‐すけ【福助】
1 頭が大きくてちょん髷(まげ)を結い、背は低く、童顔で、上下(かみしも)をつけて正座している男の人形。幸福を招くという。叶福助(かのうふくすけ)。 2 1に似て頭の特に大きい人。
ふく‐そ【福祚】
1 幸い。幸福。 2 天子の位。宝祚。「誠に王業再興の運、—長久の基」〈太平記・一〉