しゅう‐ぎょう【秋暁】
秋の夜明け方。《季 秋》「—や胸に明けゆくものの影/楸邨」
しゅう‐けい【秋刑】
《「秋」は刑罰をつかさどる秋官の意》刑罰。仕置き。「たとひ—の下(もと)に死にて…苔にうづまるとも」〈太平記・四〉
しゅう‐けい【秋景】
秋の景色。秋の眺め。秋色。
しゅう‐げつ【秋月】
秋の夜の月。「春花—」
しゅう‐こう【秋光】
秋の景色。また、秋の日ざし。秋色。《季 秋》
しゅう‐こう【秋耕】
秋の収穫後、田畑を耕すこと。《季 秋》「—やあらはの墓に手向花/秋桜子」
しゅう‐ごう【秋毫】
《秋に抜け替わった、獣のきわめて細い毛の意から》きわめて小さいこと。微細なこと。わずかなこと。いささか。「—も誤ることがない」「—の微に至るまでも原品と差(たが)うことなく摸さんと」〈露伴・風流魔〉
しゅう‐ざい【秋材】
木の年輪のうち、夏から秋の終わりにかけてできた部分。春材に比べて材質が堅く緻密(ちみつ)。晩材。⇔春材。
しゅう‐し【秋思】
秋に感じるものさびしい思い。《季 秋》「山塊にゆく雲しろむ—かな/蛇笏」
しゅうしき‐ざくら【秋色桜】
東京の上野公園清水堂のそばにあるしだれ桜。秋色女(しゅうしきじょ)が13歳の時に作った句「井戸端の桜あぶなし酒の酔」によって名所になったという。《季 春》