ろく‐しゅ【六種】
六つの種類。特に、仏教では、仏が説法するときに現れる六つの瑞相や、法会のとき、仏前に供える六つの供物をいう。
ろくしゅ‐くぐ【六種供具】
密教で、仏前に供える6種の供物。閼伽(あか)・塗香(ずこう)・華鬘(けまん)・焼香・飯食・灯明。
ろく‐しん【六親】
最も身近な六種の親族。父・母・兄・弟・妻・子。また、父・子・兄・弟・夫・婦などや、広く親族全体をさしても用いる。りくしん。
ろく‐しん【六震】
「六種震動」の略。
ろく‐じゃくしん【六著心】
仏語。6種の執著(しゅうじゃく)心。貪著(とんじゃく)・愛著・瞋著(しんじゃく)・痴著(ちじゃく)・欲著・慢著。
ろく‐じんずう【六神通】
仏語。仏・菩薩(ぼさつ)に備わる六種の超人的な能力。神足通・天眼(てんげん)通・天耳(てんに)通・他心通・宿命(しゅくみょう)通・漏尽(ろじん)通。六通。
ろく‐せいけい【六正刑】
武家時代に行われた六種の刑。禁獄・追放・流罪・斬罪(ざんざい)・梟首(きょうしゅ)・磔(はりつけ)。
ろく‐たい【六体】
1 和歌の六種の形式。長歌・短歌・旋頭歌(せどうか)・混本歌・折句・沓冠(くつかぶり)の称。 2 ⇒りくたい(六体)
ろく‐だい【六大】
仏語。万物の構成要素とされる、地・水・火・風・空・識の六種。真言密教ではこれを万有の本体とし、大日如来の象徴とする。六界(ろっかい)。
ろく‐ちく【六畜】
六種の家畜。馬・牛・羊・犬・豕(いのこ)・鶏。りくちく。「三宝の奴婢と—を打つこと得じ」〈霊異記・下〉