いろ‐びと【色人】
1 美しくなまめかしい人。「その名も月の—は」〈謡・羽衣〉 2 遊女。「実(じつ)は今様の手本、いづれの—もこれを背かず」〈浮・御前義経記・五〉 3 色道に通じた人。通人。粋人。「世の—の傾城(...
かが‐みの【加賀蓑】
加賀国から産出した蓑。細い草で作り、上に萌葱糸(もえぎいと)の網を掛けた上品なもの。武士や粋人が着用した。
しゃれ‐もの【洒落者】
1 服装・動作・言語などが洗練されている人。粋人。 2 気のきいた服装や化粧をする人。おしゃれに凝る人。 3 こっけいな言動で人を笑わせる人。
しょ‐わけ【諸訳/諸分け】
1 いろいろな事情。特に、男女間の込み入った事情。「—心得た粋人」 2 こまごまとした箇条。特に、遊里でのしきたりや作法。「上八軒の茶屋あそびの—ならでは知らずや」〈浮・一代女・二〉 3 いろい...
しろと‐すい【素人粋】
しろうとのくせに粋人ぶる者。半可通。「ものに馴(な)れたる客は格別、まだしき—は恐れてこなす事ならず」〈浮・一代女・一〉
すい【粋〔粹〕】
[常用漢字] [音]スイ(呉)(漢) [訓]いき 1 まじりけがない。「生粋(きっすい)・純粋」 2 質が良くすぐれている。すぐれたもの。エッセンス。「国粋・精粋・抜粋」 3 いき。「粋人/無粋...
すい‐が・る【粋がる】
[動ラ五(四)]ことさら粋であるようにみせる。粋人ぶる。「流石(さすが)学士丈で—・る様な低い所は無い」〈堺利彦・当世品定〉
すい‐ごかし【粋ごかし】
粋人扱いをしておだてあげ、こちらの思うようにすること。「—颯(そそ)り、人の気を取りけれど」〈浮・一代女・六〉
すい‐だて【粋立て】
粋人(すいじん)のように振る舞うこと。「揚屋の座敷も野郎宿も、呑んだやうに申して—をする族(やから)」〈浮・曲三味線・三〉
すい‐ほう【粋方】
1 世態・人情、特に遊里のことに通じている人。粋人。「粋だの—だのといふ事を、大通といひはじめて」〈滑・客者評判記〉 2 男伊達(おとこだて)。侠客(きょうかく)。「おりゃ博多の又治というて、隠...