まつさか‐もめん【松坂木綿】
松阪付近から産出する木綿織物。縞木綿が主で、元禄(1688〜1704)ころから伊勢神宮参拝の土産物として全国に普及した。
ま‐ゆう【真木綿】
木綿(ゆう)の美称。「蜷(みな)の腸(わた)か黒き髪に—もちあざさ結ひ垂れ」〈万・三二九五〉
まる‐わた【丸綿】
綿帽子の一種。綿を広げて丸い形に作った、もと女性の外出用のかぶりもの。また、婚礼時にも花嫁が用いた。
ま‐わた【真綿】
くず繭などを煮て引き伸ばして作った綿。じょうぶで軽く、保温力が大きい。防寒用衣類、紬糸(つむぎいと)の原料などに用いる。《季 冬》
みかわ‐もめん【三河木綿】
愛知県三河地方で産する、地厚でじょうぶな小幅白木綿。帯芯・印半纏(しるしばんてん)・のれんなどに用いる。
みじか‐ゆう【短木綿】
丈の短い木綿(ゆう)。「三輪山の山辺まそ木綿—かくのみゆゑに長くと思ひき」〈万・一五七〉
めん【綿】
もめん。もめんわた。また、綿糸・綿織物のこと。「—の肌着」
めん【綿】
[音]メン(呉) [訓]わた [学習漢字]5年 〈メン〉 1 もめん。わた。「綿糸・綿布/海綿・原綿・純綿・石綿・木綿(もめん)・脱脂綿」 2 (「棉」と通用)植物の名。ワタ。「綿花・綿実油」...
めん‐めん【綿綿】
[ト・タル][文][形動タリ]長く続いて絶えないさま。「思いのたけを—とつづる」
もおか‐もめん【真岡木綿】
栃木県真岡市付近から産した、丈夫な白木綿の織物。浴衣・白足袋地などに用いる。