むがく‐るい【無顎類】
現生のヤツメウナギなど円口類と絶滅した翼甲類(よくこうるい)などを含む魚類の一群。口は吸盤状で、あごはない。
むぎしなず【麦死なず】
石坂洋次郎の中編小説。昭和11年(1936)刊行。妻が共産主義運動にかぶれ、愛人の党員作家を追って上京してしまう事態に陥った地方教師の葛藤を描きつつ、昭和初期の左翼活動がはらむ問題を批判した作品。
むぎ‐まき【麦蒔き/麦播き】
1 麦の種をまくこと。《季 冬》「—や百まで生きる㒵(かほ)ばかり/蕪村」 2 ヒタキ科キビタキ属の鳥。全長13センチくらい。雄は上面が黒く、目の後方と翼に白斑があり、胸が赤褐色。雌は上面が褐色...
むすび‐かりがね【結び雁】
紋所の名。雁の両翼を結んだように交差させた形のもの。
ムランのにれんさいだんが【ムランの二連祭壇画】
《原題、(フランス)Diptyque de Melun》フーケの絵画。板に油彩。二連祭壇画で、両翼ともに縦93センチ、横85センチ。現在は分割され、ベルリン美術館所蔵の左翼には聖ステファノと寄進...
めおと‐づか【夫婦塚】
相愛の男女を一緒に葬った塚。比翼塚(ひよくづか)。
めどり‐ば【雌鳥羽】
《雌鳥は左の翼で右の翼をおおうとされるところから》物の重ね方で、左を上に右を下にすること。めんどりば。
メロードさいだんが【メロード祭壇画】
《原題、(オランダ)Mérode-triptiek》ロベルト=カンピンの絵画。板に油彩。三連の祭壇画であり、中央パネルは縦64センチ、横63センチ、両翼は横27センチ。中央に受胎告知、左翼に寄進...
やさしいさよくのためのきゆうきょく【優しいサヨクのための嬉遊曲】
島田雅彦の中編小説。著者のデビュー作で、東京外語大学在学中の昭和58年(1983)「海燕」誌に発表。1970年代の学生運動に出遅れた左翼学生の姿を描き、日本のポストモダン文学の旗手として注目を集めた。
やすだ‐ざいばつ【安田財閥】
安田善次郎が築いた財閥。安田保善社を拠点にして銀行業を中心に発展したが、翼下に有力な産業部門を持たなかった。第二次大戦後、GHQの指令で解体。