おい‐びと【老い人】
《「おいひと」とも》年寄り。老人。「—の若き人に交はりて」〈徒然・一一三〉
おい‐ぼれ【老い耄れ】
《古くは「おいほれ」とも》老いぼれること。また、老いぼれた人。老人が自分を卑下していう場合や、老人をののしっていう場合に用いる。「わたしのような—にはその仕事は無理です」「この—の出る幕じゃない」
おう【翁】
1 男の老人。おきな。 2 ㋐接尾語のように用いて男の老人の敬称とする。「芭蕉—」「福(ふく)—」「沙(さ)—(=シェークスピア)」 ㋑単独で代名詞のように用いる。「—の伝記を読む」
おう【翁】
[常用漢字] [音]オウ(ヲウ)(漢) [訓]おきな 1 男の老人。おきな。「村翁・老翁・白頭翁・不倒翁」 2 男の老人の敬称。「杜翁(とおう)(トルストイ)・奈翁(なおう)(ナポレオン)」 [...
おおかがみ【大鏡】
平安後期の歴史物語。3巻本・6巻本・8巻本がある。著者未詳。白河院院政期の前後に成立か。大宅世継(おおやけよつぎ)・夏山繁樹という二老人の昔語りに若侍が批判を加えるという形式で、藤原道長の栄華を...
おおじ‐が‐ふぐり【螵蛸】
《老人のふぐり(陰嚢)の意》カマキリ類の卵鞘(らんしょう)。卵塊が褐色の泡状の物質に包まれたもの。球状または棒状で、秋、小枝などに産みつけられる。
おおやけ‐の‐しせつ【公の施設】
地方公共団体が、住民の福祉を増進する目的で、住民の利用に供するために設置する施設。体育施設(運動場・体育館・プールなど)、教育文化施設(博物館・美術館・図書館など)、社会福祉施設(保育所・老人福...
おきな【翁】
1 年取った男。おじいさん。⇔嫗(おうな・おみな)。 2 老人の自称。「—の申さむことは聞き給ひてむや」〈竹取〉 3 能などに用いる老人の面。おきなめん。 [補説]曲名別項。→翁
おきな‐さ・びる【翁さびる】
[動バ上一][文]おきなさ・ぶ[バ上二]老人らしくなる。また、老人らしく振る舞う。おきなぶ。「いや、—・びた事を言う」〈鏡花・歌行灯〉
おきな・ぶ【翁ぶ】
[動バ上二]老人らしくなる。年寄りくさくなる。「何となく—・びたる心地して、世間の事もおぼつかなしや」〈源・常夏〉