せっか‐せっこう【雪花石膏】
細かい結晶が集まってできた白色半透明の塊状の石膏。軟らかくて粘りが強い。彫刻材にする。アラバスター。
せっ‐こう【石膏】
硫酸カルシウムと水からなる鉱物。無色透明ないし白色の結晶。水成岩・石灰岩・粘土中に厚い層となって産する。白墨・セメント・彫刻材料などに使用。
たん‐なんこう【単軟膏】
蜜蝋(みつろう)に植物油をまぜて製した黄色の軟膏。他の軟膏をつくる基剤。
てひかず‐こう【手引かず膏】
すぐに効く膏薬。「『なぜ赤切れが—だ』『はい、手を引かぬ間に治るという心でござります』」〈滑・浮世風呂・前〉
でい‐こう【泥膏】
医薬品の粉末を多量に含む軟膏状の外用剤。パスタ剤。泥剤。
なん‐こう【軟膏】
均質な半固形状の外用薬。脂肪・ろう・ワセリン・ラノリン・マクロゴール(ポリエチレングリコール)などの基剤に医薬品を混和したもの。外傷や皮膚疾患に使われる。軟膏薬。軟膏剤。⇔硬膏。
はっぽう‐こう【発泡膏】
「発泡薬(やく)」に同じ。
バジリ‐こう【バジリ膏】
《(ラテン)basilicumまたは、(ポルトガル)basilicãoから》オリーブ油などから製した吸い出し膏薬。
ばんそう‐こう【絆創膏】
硬膏を布などに塗ったもの。消毒ガーゼ付きのものもある。傷口を覆ったり、包帯がずれないようにしたり、あるいは捻挫(ねんざ)部位を固定させたりするのに使う。
ほうさん‐なんこう【硼酸軟膏】
白色軟膏に硼酸の粉末を加えて作った白色ないし淡灰黄色の軟膏。やけど・ただれ・皮膚病などに用いたが、硼酸の副作用のため製造中止。