のう‐らく【能楽】
のらりくらりと怠けて遊び暮らすこと。また、その人。のらくら。「同じはたけの—連中」〈滑・続々膝栗毛・三〉
のうらく‐もの【能楽者】
のらくらもの。なまけもの。のうらくじん。「弥次郎兵衛(やじろべい)といふ—」〈滑・膝栗毛・初〉
のみこみ‐やま【呑み込み山】
《意味のない「山」を添えていう通人語》承知すること。合点すること。「『宿はどうでもいいから、たぼのありさうな内にしやれ』『—、—』」〈滑・膝栗毛・四〉
のり‐い・る【乗(り)入る】
[動ラ五(四)] 1 乗り物に乗ったまま中に入る。「ジブラルタルの瀬戸を目的(めがけ)て—・りつつ」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉 2 騎馬で敵陣に攻め入る。「来島が兵は蛤御門に—・りて」〈染崎延房...
のりかけ‐うま【乗り掛け馬】
乗り掛けに使う駄馬。「向うより来る—の鈴の音」〈滑・膝栗毛・四〉
のろ‐さく【鈍作】
のろい人を人名のようにいった語。のろすけ。のろま。「この—め、直(すぐ)にかかあの手をひいて」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉
はい‐だて【佩盾/脛楯/膝甲】
鎧(よろい)の付属具の一。腰の前から左右に垂らして股(もも)と膝(ひざ)を覆うもの。下部を小札(こざね)で威(おど)したものや、革などで綴じたものがある。膝鎧(ひざよろい)。
はえ‐つ・ける
[動カ下一]ごまかして取る。かすめる。「とっくに上菓子をここに—・けておいたを知らぬやつさ」〈滑・膝栗毛・八〉
はぎ【脛】
足の、膝(ひざ)から踝(くるぶし)までの部分。すね。
はし・ける【艀ける】
[動カ下一]《「はしけ(艀)」の動詞化》 1 艀で乗客や貨物を運ぶ。「飛脚船を—・けて」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉 2 こっそり他へ移す。隠す。「くぐり戸がなると、そりゃを合図に戸棚へ—・け、かん...