ふな‐むし【船虫】
等脚目フナムシ科の甲殻類。多く海岸の岩石の間などに群れをなしてすみ、体長4センチくらい。体は小判形で、横長の体節に分かれ、胸脚は七対ある。《季 夏》「—に心遊ばせ月を待つ/亜浪」
ふな‐もち【船持(ち)】
船を所有する人。船主。
ふな‐もやい【舟舫ひ】
舟をつなぎとめること。「櫂(かい)を使ひゐて—するに」〈雲萍雑志〉
ふな‐もよい【船催ひ】
「船装(ふなよそ)い」に同じ。「暁の—するあまの子のかひよといふを鹿と聞くらん」〈孝範集〉
ふな‐もり【舟盛(り)】
1 本膳料理の古式の盛り方。伊勢えびの尾を高くして膳に盛るもの。 2 鯛(たい)などで、身を下ろし、残る頭・中骨・尾を船に見立て、これに身を盛りつけた料理。祝儀・慶事用。
ふな‐や【舟屋】
海に面した一階を漁船の収納所に、二階を居室に作った建物。京都府の丹後半島、若狭湾に臨む伊根町に独特の建築。伊根の舟屋。
ふな‐やかた【船屋形】
船上に設けた屋根付きの部屋。近世大名の川御座船などは2階造りで、豪華な装飾を施したりした。
ふな‐やく【船役】
船に対して、その大きさに応じて課した税。船公事(くじ)。
ふな‐やぐら【船櫓/船矢倉】
和船、特に軍船の船上に設けられたやぐら。
ふな‐やど【船宿】
1 船による運送を業とする家。 2 船遊び・釣りなどのために貸し船の世話をし、また、釣り人に宿泊などをさせる家。 3 近世、船主・荷主と問屋の仲介や船荷の世話をしたり、船乗りが宿泊したりした家。