ふな‐やどり【船宿り】
船が停泊すること。また、船中に宿泊すること。「みつの浜見つつは過ぎじ—せむ」〈宇津保・菊の宴〉
ふな‐やまい【船病】
「船酔(ふなよ)い」に同じ。「—の悩悶も忘れつ」〈逍遥・内地雑居未来之夢〉
ふな‐ゆ【船湯】
船底にたまった水。淦(あか)。
ふな‐ゆうれい【船幽霊】
1 海上に現れるという、水死した人の亡霊。船人に柄杓(ひしゃく)を要求するが、底を抜いて貸さないとその柄杓で水をかけられて船を沈められるという。 2 死水(しすい)3によって船足がおそくなる現象...
ふな‐よい【船酔い】
[名](スル)船の動揺のために気分が悪くなり、頭痛・吐き気などがすること。ふなやまい。ふなえい。「海が荒れて—する」→乗り物酔い
ふな‐よそい【船装ひ】
出船の準備をすること。また、その準備。ふなもよい。「古のあとを訪ねて大井川紅葉(もみぢ)のみ船—せり」〈経信集〉
ふな‐よそ・う【船装ふ】
[動ハ四]船出の支度をする。「津の国の海の渚に—・ひ発(た)し出も時に母(あも)が目もがも」〈万・四三八三〉
ふな‐よばい【船呼ばひ】
船を呼び寄せること。また、その呼び声。「難波の里に飛ぶ蛍、蘆屋の沖の—」〈盛衰記・七〉
ふな‐わたし【船渡し】
1 船で物や人を対岸へ送り届けること。また、その所。 2 ⇒エフ‐オー‐ビー(FOB)
ふなわたしむこ【船渡聟】
狂言。船頭が酒樽(さかだる)を持った客を脅し、酒を全部飲んでしまう。帰宅後、家をたずねてきた自分の聟が先刻の客とわかり、船頭はひげを落として対面するが見破られる。