あえ‐しらい
「あいしらい1」に同じ。「かく異なる事なき—ばかりを慰めにては」〈源・若菜下〉
あお・む【青む】
[動マ五(四)] 1 青くなる。また、緑色を呈する。草木が青々と茂る。「月は明るかった。深く射しこんで畳が冷たく—・むようであった」〈康成・雪国〉 2 顔色が青白くなる。青ざめる。「いといたく痩...
あが・める【崇める】
[動マ下一][文]あが・む[マ下二] 1 きわめて尊いものとして敬う。崇敬する。「救世主と—・める」 2 大事に扱う。寵愛(ちょうあい)する。「昨日まで高き親の家に—・められかしづかれし人の娘の...
あがり‐たる‐よ【上がりたる世】
[連語]遠い昔。古代。上がりての世。「時ならぬ霜雪を降らせ、雲雷(いかづち)を騒がしたる例(ためし)、—にはありけり」〈源・若菜下〉
あき‐らか【明らか】
[形動][文][ナリ] 1 光が満ちて、明るく物を照らしているさま。曇りなく明るいさま。「水の中に—な光線がさし透って」〈花袋・田舎教師〉 「夜深き月の—にさし出でて」〈源・椎本〉 2 はっきり...
あさ‐すずみ【朝涼み】
夏の朝の涼しいころ。あさすず。「まだ—のほどにわたり給はむとて」〈源・若菜下〉
あした‐の‐はら【朝原】
奈良県北西部、北葛城郡王寺町から香芝町にかけての丘陵。「片岡の朝の原」と続けて詠まれた歌が多い。[歌枕]「明日からは若菜つまむと片岡の—は今日ぞ焼くめる」〈拾遺・春〉
あだ‐け【徒気】
《動詞「あだく」の連用形から。「気」は当て字》浮気な行為。浮気心。「その古(ふ)りせぬ—こそは、いとうしろめたけれ」〈源・若菜上〉
あつかい【扱い】
1 操作すること。処理すること。「この器具は—が難しい」「小荷物—所」 2 待遇・応対のしかた。「—が公平だ」「客の—がうまい」 3 ある身分・役割・状態にあるものとして接すること。「部長—」「...
あなかま給(たま)え
やかましい、静かになさい。「いで、—。みな聞きて侍り」〈源・若菜上〉