くさびら‐いし【草片石/石芝】
花虫綱クサビライシ科の腔腸(こうちょう)動物。単体のイシサンゴ。楕円形で、長径約20センチ。上面は薄いひだが放射状に並びキノコの傘の裏側に似る。小笠原諸島、奄美群島以南の珊瑚礁(さんごしょう)に...
くさ‐ふ【草生】
草の生えている所。くさはら。「一連出来上がるごとに、畔の—の上にひろげ」〈島木健作・生活の探求〉
くさ‐ふぐ【草河豚】
フグ目フグ科の海水魚。全長約15センチ。背側は青緑色に小白点があり、腹側は白い。青森県以南の沿岸に分布、砂に潜る習性がある。毒が強い。《季 冬》
くさ‐ふじ【草藤】
マメ科の蔓性(つるせい)の多年草。山野の草むらに生える。葉は多数の小葉からなる羽状複葉で、先が巻きひげになる。夏、青紫色の花を総状につける。
くさ‐ぶえ【草笛】
草の葉や麦などの茎を口にあて、笛のように吹いて鳴らすもの。《季 夏》「友だちのなき—を鳴らしけり/風生」
くさ‐ぶか・い【草深い】
[形][文]くさぶか・し[ク] 1 草が生い茂っているさま。「—・い山道」 2 いかにも田舎めいている。ひなびている。「—・い山里」
くさぶか‐の【草深野】
草の生い茂っている野原。草深い野。「たまきはる宇智の大野に馬並(な)めて朝踏ますらむその—」〈万・四〉
くさぶか‐ゆり【草深百合】
草深い所に咲いているユリ。「道の辺(へ)の—の花咲(ゑ)みに笑みしがからに妻と言ふべしや」〈万・一二五七〉
くさ‐ぶき【草葺き】
茅(かや)・葦(あし)・藁(わら)などで屋根を葺くこと。また、その屋根。
くさ‐ぶし【草臥し】
1 鹿などが草の上に寝ること。また、その場所。「野分(のわき)せし小野の—あれはてて深山に深きさを鹿の声」〈新古今・秋下〉 2 山野に野宿すること。旅寝。「旅衣野ぢの—寒けきに風も同じく夕ゐせよ...