あり‐か【在り香】
1 よいにおい。香り。「五月闇(さつきやみ)花たちばなの—をば風のつてにぞ空に知りける」〈俊忠集〉 2 嫌なにおい。臭気。「夜の宿り—ことにして」〈東関紀行〉 3 体臭。わきが。「おのづから—な...
ありき‐ぞめ【歩き初め】
「あるきぞめ」に同じ。「同じ中将の、子を—につかはしたる手本の包み紙に」〈拾遺愚草・下・詞書〉
ありそ【荒磯】
《「あらいそ」の音変化》荒波の打ち寄せる、岩石の多い海岸。「み立たしの島の—を今見れば生ひざりし草生ひにけるかも」〈万・一八一〉
ありた‐そう【有田草】
1 ヒユ科の一年草。高さ約70センチ。多数の枝に分かれ、葉は長楕円形で両端がとがる。夏から秋に緑色の小花を穂状につける。独特のにおいがあり、茎や葉は駆虫薬の原料。メキシコの原産。ルーダ草。 2 ...
アリッサム【alyssum】
アブラナ科の一年草または多年草。高さ約15センチ。全体に白みがかる。葉は線形。夏、白い4弁花を多数つける。ヨーロッパやアジア西部の原産。香りがあり、観賞用。にわなずな。
あり‐と‐ある【有りと有る】
[連語](連体詞的に用いる)存在するすべての。ありとあらゆる。「—毛が悉(ことごと)く根こぎにされて」〈漱石・草枕〉
ありどおし‐みょうじん【蟻通明神】
大阪府泉佐野市長滝にある神社。祭神は大名持命(おおなむちのみこと)。枕草子に、その由来がみえる。蟻通神社。
ありのとう‐ぐさ【蟻の塔草】
アリノトウグサ科の多年草。山野に生え、高さ15〜25センチ。葉は卵円形で小さく、縁にぎざぎざがあり、対生。夏から秋、黄褐色の小花が、多数下向きに咲く。のみとりぐさ。
あり‐べかかり
[形動ナリ]《「あるべきかかり」の音変化》 1 通り一遍であるさま。型どおり。おざなり。「親を養ふこと—にて、さのみ孝行とは云ひ難し」〈浮・今様廿四孝〉 2 ありのまま。「—に言ふことは善き者な...
アルカリ【alkali】
《もとアラビア語で、海の草の灰の意》水に溶けて塩基性を示す物質の総称。ふつう、アルカリ金属・アルカリ土類金属の水酸化物をいう。