くすこ‐の‐へん【薬子の変】
弘仁元年(810)平城上皇の寵(ちょう)を得ていた藤原薬子が、兄仲成らとともに上皇の重祚(ちょうそ)と平城京への遷都を企て、失敗に終わった事件。上皇は出家、薬子は自殺、仲成は殺された。
くすこのみやこ【薬子の京】
三枝和子の長編歴史小説。平成9年(1997)から平成10年(1998)にかけて「京都新聞」に連載。平成11年(1999)、上下2巻で刊行。平成12年(2000)、第10回紫式部文学賞受賞。
くす‐こ【薬子】
⇒くすりこ(薬子)
くすり‐こ【薬子】
平安時代、元日に、宮中で供御(くご)の屠蘇(とそ)などの毒味をした未婚の少女。くすこ。《季 新年》「元三の—」〈枕・一五六〉