むかし‐とんぼ【昔蜻蛉】
トンボ目ムカシトンボ科の昆虫。日本特産。体長約5センチ。体は黒色で黄斑があり、前翅(まえばね)と後ろ翅は同形で、原始的な形を残す。幼虫は山間の渓流にすむ。
むきん‐どうぶつ【無菌動物】
微生物や寄生虫のまったくいない状態の実験用動物。母胎内から手術で取り出すなどし、無菌環境で飼育して作る。特定の病原体について無菌である場合はSPF動物とよぶ。
むく‐どり【椋鳥】
1 ㋐ムクドリ科の鳥。全長24センチくらい。くちばしと脚が橙黄色、背面は黒褐色で、顔に不規則な白斑があり、飛ぶと白い腰が目立つ。大群をつくり、リャーリャーと鳴く。昆虫や果実を食べる。日本では大部...
むく‐め・く【蠢く】
[動カ四]虫などがむくむくと動く。また、虫のようにうごめく。「蓑虫のやうにてや—・き参らむ」〈宇津保・楼上上〉
むけつ‐ちゅう【無血虫】
血のない虫の意で、むごい人をののしっていう語。「貴様如き—が」〈紅葉・金色夜叉〉
むこう‐じょうちゅう【無鉤条虫】
条虫の一種。人間を終結宿主とする寄生虫。体長4〜10メートル。頭部に鉤(かぎ)がない。四つの球状の吸盤で人の腸壁に吸いつき、障害を起こす。中間宿主はウシ。肉の生食により感染。かぎなしさなだ。
むし【虫】
1 人類・獣類・鳥類・魚貝類以外の小動物の総称。特に、昆虫をいう。 2 美しい声で鳴く昆虫。スズムシ・マツムシなど。「—の音(ね)」《季 秋》「鳴く—のただしく置ける間なりけり/万太郎」 3 衣...
むし‐あわせ【虫合(わ)せ】
1 物合わせの一。いろいろの虫を持ち寄って、その鳴き声や姿の優劣を競う遊び。虫尽くし。《季 秋》 2 歌合わせの一。左右に分かれて、それぞれ持ち寄った虫にちなむ歌を詠み、その優劣を競う遊び。
むし‐いり【虫入り】
虫が冬眠のために地中に入ること。また、そのころに鳴る雷。
むし‐うり【虫売り】
夏から秋のころ、ホタルやスズムシなどの虫を売ること。また、それを業とする人。《季 秋》「—の荷が映り居り潦(にはたづみ)/虚子」