泥(どろ)を被(かぶ)・る
不利を覚悟の上で役目を引き受ける。「一人が—・って騒ぎを収める」
猫(ねこ)を被(かぶ)・る
うわべをおとなしく見せかける。「入社当時は—・ってしとやかそうだった」
ひっ‐かぶ・る【引っ被る】
[動ラ五(四)] 1 勢いよくかぶる。すっかりかぶる。「布団を—・って寝た」「水を頭から—・る」 2 他人の責任などをしょいこむ。引き受ける。「罪を一人で—・る」
ふみ‐かぶ・る【踏み被る】
[動ラ四] 1 踏みはずして水たまりや穴などに落ち込む。「三条通の屋根にやすみて、—・りて落ち」〈咄・春の山〉 2 自分でしたことから不利益をこうむる。「子故の闇に—・り」〈浮・世間猿〉 3 踏...
ふり‐かぶ・る【振り被る】
[動ラ五(四)]勢いよく手を上に振り上げて構える。「—・って球を投げる」
面(めん)を被(かぶ)・る
1 仮面で顔を覆う。 2 本当の姿を隠して、別のものに見せる。「善人の—・る」
毛氈(もうせん)を被(かぶ)・る
1 《歌舞伎で、死人になった役者を、毛氈で隠して舞台から連れ出したところから》しくじる。失敗する。特に、主人や親に顔むけのできないことをして、その家を追い出されたり、放蕩(ほうとう)して勘当され...