裏釘(うらくぎ)を返(かえ)・す
1 裏側に突き出た釘の先を打ち曲げ、抜けないようにする。 2 念を押す。または、いっそう確かなものとする。「裏釘かへす詞詰、心にこたへて頼もしき」〈浄・兜軍記〉
うら‐くずれ【裏崩れ】
戦場で、前方の部隊が敗れたため、後方の部隊の陣容が戦う前に崩れ乱れること。「残る軍兵—して皆ちりぢりに逃げ散りける」〈浄・百人上﨟〉
うら‐ぐち【裏口】
1 建物の裏側にある出入り口。勝手口。⇔表口。 2 正当でない手段で物事をすること。隠れて、こっそり行うこと。「—入学」
うらぐち‐えいぎょう【裏口営業】
表向きは、休業を装ったり、他の合法的な営業をしているように見せたりして、実際には、非合法の営業を行っていること。第二次大戦末期からの統制経済下で、飲食店などで使われはじめた語。
うらぐち‐じょうじょう【裏口上場】
非上場企業が証券取引所の正規の上場審査を受けずに、上場企業を買収・合併することで上場を果たすこと。
うらぐち‐にゅうがく【裏口入学】
正規の試験や手続きを経ず、賄賂(わいろ)や縁故などを用いて不当に入学すること。
うら‐ぐみ【裏組】
近世の邦楽で、教習の便宜上、楽曲を分類したものの一。三味線組歌・箏(こと)組歌などにある。三味線組歌では破手(はで)組の次に、箏組歌では表組の次に教授する。⇔表組。
うら‐け【裏毛】
ラシャ・メリヤス製シャツなどの裏側に毛を織り出したもの。
うら‐けい【裏罫】
印刷用の罫線の一。太い直線のもの。罫線用の真鍮(しんちゅう)板の裏側を使用することからの名。→表罫
うら‐けん【裏拳】
空手などで、こぶしの甲で打つこと。また、その技。裏拳打ち。