うから【親族】
《上代は「うがら」》血縁の人々の総称。血族。しんぞく。「—やから」「わが家もこの国にて聞ゆる—なるに」〈鴎外・文づかひ〉
し‐ぞく【親族/親属】
「しんぞく」の撥音の無表記。「何ばかりの—にかはあらむ、いとよく似通ひたるけはひかな」〈源・浮舟〉
しん‐ぞく【親族】
1 血縁関係・婚姻関係のある人々。親類。親戚(しんせき)。 2 民法上、六親等内の血族および配偶者と、三親等内の姻族。 →親類[用法]
しんぞく‐かい【親族会】
民法旧規定において、3人以上の親族が集まり、その家または家に属する個人の重要な処置に関して合議する機関。本人・戸主・検事などの請求によって裁判所が招集。昭和22年(1947)廃止。
しんぞく‐かいぎ【親族会議】
1 家および家に属する個人の重要な処置について親族が集まって協議・決定する会議。 2 親族会の俗称。
しんぞく‐けっこん【親族結婚】
親族の関係にある男女間の結婚。→近親婚 →血族結婚
しんぞく‐けん【親族権】
親族上の身分や関係によって発生する権利。親権・夫権など。→身分権
しんぞく‐さとおや【親族里親】
子どもの三親等内の親族である里親。
しんぞく‐そうとう【親族相盗】
親族間における盗犯。直系血族・配偶者・同居の親族の場合は無罪または刑が免除され、その他の親族では親告罪となる。
しんぞく‐はい【親族拝】
古代、任官・叙位の儀ののち、叙位にあずかった者の親族の殿上人(てんじょうびと)が行った拝礼。