いんのしょう【院庄】
岡山県津山市南西部の地名。太平記によれば、元弘2年(1332)後醍醐天皇の奪回を図って果たせなかった児島高徳(こじまたかのり)が、桜の木に詩を記して天皇を慰めたという地。
いん‐ふたぎ【韻塞ぎ】
漢詩の中の韻字を隠しておいて、当てさせる文字遊び。平安時代に流行。
いん‐ぶん【韻文】
一定の韻律をもち、形式の整った文章。漢文では句末に韻字を置いた詩・賦などをいい、和文では和歌・俳句などをいう。狭義には詩と同義に用いられる。⇔散文。
イン‐メモリアム【(ラテン)In Memoriam】
テニソンの長詩。1850年刊。妹の婚約者でもあった親友の死を悼みつつ、17年間にわたって生と死の問題をめぐる作者の心の遍歴をうたったもの。
いん‐よう【引用】
[名](スル)人の言葉や文章を、自分の話や文の中に引いて用いること。「古詩を—する」
韻(いん)を探(さぐ)・る
多人数が集まって詩を作るとき、各人が韻字本を無心に開き、そこに出た韻字をその人の詩の韻とする。探韻(たんいん)する。「貴ぶ所これ賢才といふ題にして—・らるることあり」〈神皇正統記・村上〉
韻(いん)を踏(ふ)・む
同韻の字を詩句の特定の場所に用いる。韻を押す。→韻
イーゴリぐんき【イーゴリ軍記】
《原題、(ロシア)Slovo o polku Igoreve》ロシアの叙事詩。作者未詳。12世紀末成立。イーゴリ公率いるロシア同盟軍の遊牧民討伐の史実を骨子とし、ロシア統一を訴えたロシア中世文学...
イーベイン【(ドイツ)Iwein】
ハルトマン=フォン=アウエによる長編叙事詩。1200年から1205年ごろの成立。アーサー王伝説に属する作品で、獅子(しし)の騎士ことイーベインを主人公とする。
う【諾】
[感]承諾の気持ちを表す語。うん。「我も否(いな)とも—とも云う暇(いとま)なく」〈鴎外訳・即興詩人〉