もらい‐て【貰い手】
もらい受ける人。「子犬の—を探す」
もらい‐どし【貰い年】
厄年(やくどし)をのがれるため、実際よりも多く年を取っているように言うこと。また、その自称する仮の年齢。
もらい‐なき【貰い泣き】
[名](スル)他人の泣くのに誘われて自分も一緒に泣くこと。
もらい‐なみだ【貰い涙】
もらい泣きして流す涙。
もらい‐び【貰い火】
1 よそから出た火事で自分の家も焼けること。類焼。 2 よそから火種をもらうこと。
もらい‐みず【貰い水】
よそから水をもらうこと。また、その水。
もらい‐むこ【貰い婿】
他家から男子を迎えて婿にすること。また、その婿。養子。 [補説]狂言の曲名別項。→貰聟(もらいむこ)
もらいむこ【貰聟】
狂言。酒に酔って妻を追い出した男が、酔いが覚めて舅(しゅうと)の家へ妻をもらいにいき、引き止める舅を打ち倒して夫婦一緒に帰る。
もらい‐もの【貰い物】
人から物をもらうこと。また、その物。到来物。いただき物。頂戴物。
もらい‐ゆ【貰い湯】
1 よその家の風呂に入れてもらうこと。 2 江戸時代、正月と盆の16日の銭湯。この日、三助(さんすけ)が客からの祝儀をもらうことになっていた。「—に入りて六欲の皮を磨(すりむ)き」〈滑・浮世風呂・前〉