ながれ‐の‐み【流れの身】
放浪する身の上。身の定まらない人。古くは、遊女のこと。
なき‐おと・す【泣(き)落(と)す】
[動サ五(四)] 1 泣いたり不幸な身の上を語ったりして、相手の同情を買い、自分の言い分を承知させる。「親を—・して資金を出させる」 2 泣きくずれる。歌舞伎のト書で用いる語。「死骸に取りつき—...
なき‐なき【泣き泣き】
[副]泣きながら。泣く泣く。「—身の上話をする」
なき‐ばい【泣(き)売】
詐欺(さぎ)の一。安い品物を持ち、路傍で泣きながら身の上話などをする役と、その話に同情したようなふりをして通行人の気を引き、品物を高く買わせる役の二人一組で行う。
に‐て
[連語] 《完了の助動詞「ぬ」の連用形+接続助詞「て」。上代語》…てしまって。…てしまっていて。「老い—ある我(あ)が身の上に」〈万・八九七〉 《断定の助動詞「なり」の連用形+接続助詞「て」...
のし‐かか・る【伸し掛(か)る】
[動ラ五(四)] 1 からだを伸ばして相手の上におおいかぶさる。「—・って押さえこむ」 2 頭ごなしに押さえつけようとする。かさにかかる。「—・るような疳癪声を出して」〈秋声・あらくれ〉 3 責...
のた・る
[動ラ五(四)]這(は)う。這っていく。「堂社の縁の下、石材(いし)や材木と一所に—・っている宿なし同然な身の上だで」〈鏡花・日本橋〉 [動ラ下二]這う。また、倒れる。「そこらは構はず踏ん反...
ひかげ‐もの【日陰者】
1 表立っては世に出られない身の上の人。 2 世の中に埋もれて、立身出世できない人。
ひ‐きょう【悲境】
悲しい境遇。不幸な身の上。「—を嘆く」
ひと‐の‐うえ【人の上】
1 他人の身の上。「物うらやみし、身の上なげき、—言ひ」〈枕・二八〉 2 人間の身の上。「—の善悪は、人相、相生(さうじゃう)、生まれ性」〈浄・百合若大臣〉