やつし‐ごと【俏し事】
歌舞伎で、大名の若殿や金持ちの息子などが、義理や恋のために家を出て流浪し、卑しい物売りなどに身をやつす演技。また、その演目。
やつ・す【俏す/窶す】
[動サ五(四)] 1 目立たないように姿を変える。また、みすぼらしい姿にする。「身を—・す」 2 やせるほど思い込む。顔形が変わるほど、一つのことに夢中になる。「恋に身を—・す」 3 出家する。...
やつ‐すぎ【八つ過ぎ】
1 今の午前2時、または午後2時を過ぎること。また、その時分。「天下は夜中—、郭は恋の昼中や」〈浄・淀鯉〉 2 古くなって色などがさめること。また、そのもの。「甚三紅絹(じんざもみ)の—かといふ...
やつれ【窶れ】
1 病気や心労でやつれること。また、そのようす。「—が見える」「面(おも)—」 2 見栄えがしなくなること。「何ばかりの御身の—にかはあらむ」〈源・若菜下〉 3 人目につかないように、みすぼらし...
やとい【雇い/傭い】
1 雇うこと。また、雇われた人。「臨時—」 2 官公庁で、臨時に雇われた、官吏の身分をもたない職員。雇員(こいん)。「裁判所の一室に下級の書記や—など卓を囲んで」〈木下尚江・良人の自白〉
やとわ‐れ【雇われ】
他人に雇われること。「—の身」「—マダム」
やど‐もと【宿元/宿許】
1 泊まっている所。宿泊先。 2 奉公人が、奉公先が決まるまで泊まる宿。身元保証も引き受けた。請宿(うけやど)。
やない【柳井】
山口県南東部の市。瀬戸内海に面し、商業港として発達。エレクトロニクスや機械工業が行われる。刺身用の甘露醤油を特産。人口3.5万(2010)。
やなぎば‐ぼうちょう【柳刃包丁】
刺身包丁の一。柳の葉のように幅が細く先がとがっているもの。やなぎば。
やにっ‐こ・い【脂っこい】
[形]《「やにこい」の音変化》 1 「やにこい1」に同じ。「—・いたき木」 2 「やにこい2」に同じ。「—・い目つき」 3 「やにこい3」に同じ。「そんな—・い身体で何が勤まるものかと」〈漱石・坑夫〉