かすが‐づくり【春日造(り)】
神社本殿形式の一。切妻造り・妻入りで、正面に階隠(はしかく)しをつけ、棟には置き千木(ちぎ)・鰹木(かつおぎ)を置く。奈良時代に完成したものという。春日大社本殿がその代表例。
かたながれ‐づくり【片流れ造(り)】
一方にだけ傾斜している屋根をもつ家の造り。
かつらにほんけんちくにおけるでんとうとそうぞう【桂日本建築における伝統と創造】
《「桂」は「KATSURA」とも書く》写真家、石元泰博による桂離宮の写真集。昭和28年から29年(1953〜1954)にかけて撮影したモノクロ写真の集成で、昭和35年(1960)に刊行。テキスト...
かぶ‐こうぞう【下部構造】
《(ドイツ)Unterbau》史的唯物論で、一定の発展段階にある社会構成の基礎となる物質的な生産関係の総体。これが社会的・政治的な制度、思想・芸術などの上部構造を規定する。経済的構造。→上部構造
かぶと‐づくり【兜造(り)】
草葺(くさぶ)き寄せ棟屋根の妻側下部を切り落とし、障子窓を設けた民家形式。屋根裏を養蚕室とする。関東西部・山梨・長野・福島・山形・新潟の各県にみられる。
かべ‐こうぞう【壁構造】
柱を用いないで、壁面および床板で構成する建築構造。
かんい‐たいかこうぞう【簡易耐火構造】
耐火建築と木造建築との中間の耐火性能をもつ建築構造。鉄骨の骨組みに不燃性の壁板・屋根板を張ったもの。
かんしき‐こうぞう【乾式構造】
建築で、成型した板や柱などを現場で組み立てるだけで、コンクリート工事・左官工事などの水を用いる工程を全く含まない方式による構造。工期短縮の利点がある。→湿式構造
かんむりおとし‐づくり【冠落(と)し造(り)】
日本刀の刃の形の一。鎬(しのぎ)造りの一種で、鎬地(しのぎじ)の先の部分の肉をそぎ落としたもの。短刀に多い。鵜(う)の首造り。
ガスチムニー‐こうぞう【ガスチムニー構造】
海底の地中に形成される直径数百メートルの円柱状の構造。地下の深いところに存在するメタンガスを海底に噴出させる。海底に露出する上部付近で、内部にメタンハイドレートの塊が形成される。