えん‐じ【遠邇】
遠い所と近い所。遠近。「鉦鼓(しょうこ)は—に喧鞠(けんきく)し」〈露伴・運命〉
おけい
早乙女貢の歴史小説。昭和49年(1974)刊。19世紀にアメリカに渡った日本移民団の少女の運命を描いた。
鬼(おに)が出(で)るか蛇(じゃ)が出(で)るか
前途にはどんな運命が待ち構えているのか予測できない。鬼が出るか仏(ほとけ)が出るか。 [補説]からくり人形師の口上から出た語。
おもおも‐し・い【重重しい】
[形][文]おもおも・し[シク] 1 落ち着いていて威厳が感じられる。「—・い口調」⇔軽軽(かるがる)しい。 2 いかにも重そうである。重圧感を覚える。「—・い靴音」「—・い苦悩(くるしみ)」〈...
おわらざるなつ【終わらざる夏】
浅田次郎の長編小説。平成22年(2010)、上下2巻で刊行。太平洋戦争末期の昭和20年(1945)夏に召集令状を受け取り北の孤島に渡った男たちの運命を描く。第64回毎日出版文化賞受賞。
陰陽(おんよう)師(じ)身(み)の上(うえ)知(し)ら◦ず
陰陽師は他人の吉凶ばかり占っているが、自分の運命についてはわからない。他人のことはよくわかる人でも自分のことはわからない。
かい‐かつ【快闊/快豁】
[形動][文][ナリ] 1 「開豁(かいかつ)1」に同じ。「此場所は如何(いか)にも静で且つ—で」〈独歩・運命論者〉 2 「開豁2」に同じ。「達雄は眉を動かして—らしく笑った」〈藤村・家〉 3 ...
かい‐がん【魁岸】
体躯が大きく、たくましいこと。「—勇偉、膂力絶倫(りょりょくぜつりん)、満身の花文、人を驚かして自ら異(こと)にす」〈露伴・運命〉
か‐うん【家運】
一家の運命。「—を盛り返す」
かげむしゃ【影武者】
黒沢明監督・脚本による映画の題名。昭和55年(1980)公開。武田信玄の影武者となった男の数奇な運命を描く。出演、仲代達矢、山崎努、萩原健一ほか。カンヌ国際映画祭パルムドール、セザール賞最優秀外...