えん‐しゅう【遠州】
遠江(とおとうみ)国の異称。 ⇒小堀遠州(こぼりえんしゅう) 「遠州流」の略。
えんしゅう‐あんどん【遠州行灯】
小堀遠州が考案したと伝えられる円筒形の行灯。丸行灯。
えんしゅう‐おりもの【遠州織物】
静岡県浜松市付近で産する織物の総称。縞(しま)・絣(かすり)・織り色木綿など。
えんしゅう‐しがらき【遠州信楽】
小堀遠州の好みで作られた信楽焼の茶道具。「花橘(はなたちばな)」茶碗が代表的。
えんしゅう‐じま【遠州縞】
浜松市付近で産する木綿の縞織物。
えんしゅう‐たかとり【遠州高取】
小堀遠州の好みで作られた高取焼の茶道具。「染川」「横岳」「秋の夜」などの茶入れが代表的。
えんしゅう‐だいさきゅう【遠州大砂丘】
静岡県南部、御前崎付近から天竜川河口西方にかけての砂丘群。遠州灘(えんしゅうなだ)の沿岸流で堆積した。長さ50キロメートル、幅30〜100メートル。東から西に浜岡砂丘・千浜(ちはま)砂丘・中田島...
えんしゅう‐なだ【遠州灘】
静岡県の御前崎(おまえざき)から愛知県の伊良湖(いらご)岬に至る太平洋の海域。
えんしゅう‐なながま【遠州七窯】
江戸前期、小堀遠州の好みの茶器を焼いた七つの窯。遠江(とおとうみ)の志戸呂(しとろ)焼、近江(おうみ)の膳所(ぜぜ)焼、山城宇治の朝日焼、大和の赤膚(あかはだ)焼、摂津の古曽部焼、筑前の高取焼、...
えんしゅう‐りゅう【遠州流】
1 茶道の流派の一。小堀遠州を開祖とし、江戸初期に成立した。 2 生け花の流派の一。宝暦・明和(1751〜1772)期に春秋軒一葉が創始したという。生花(せいか)が主で、枝の強い湾曲の花形が特色。