さ・く【避く】
[動カ下二]「さ(避)ける」の文語形。
さ・ける【避ける】
[動カ下一][文]さ・く[カ下二] 1 それとかかわることで不都合や不利益が生じると予測される人や事物から離れるようにする。また、そのような人や事物に近づかないようにする。「あの人は—・けたほう...
さら◦ず【避らず】
[連語]《動詞「さる」の未然形+打消しの助動詞「ず」》避けることができないさま。やむをえず。→さ(避)らぬわか(別)れ「—◦ずまかりぬべければ」〈竹取〉
さらぬ‐わかれ【避らぬ別れ】
[連語]《連語「さ(避)らず」の連体形+名詞「わかれ」》逃れられない別れ。死別。「世の中に—のなくもがな千代もと祈る人の子のため」〈伊勢・八四〉
避(さ)り敢(あ)え◦ず
さけることができない。「梓弓はるの山辺を越え来れば道も—◦ず花ぞ散りける」〈古今・春下〉
さり‐がた・い【去り難い/避り難い】
[形][文]さりがた・し[ク] 1 離れられない。捨てきれない。「—・い思いにかられる」 2 避けられない。のがれにくい。「人間の儀式、いづれの事か—・からぬ」〈徒然・一一二〉 3 断りにくい。...
さり‐じょう【去り状/避り状】
1 夫から妻に渡す離縁状。三行半(みくだりはん)。さりぶみ。 2 中世、土地・財産に対する権利を放棄し、他に譲り渡す旨を記した証書。さりぶみ。 3 解職の辞令。さりぶみ。
さりどころ‐な・し【避り所無し】
[形ク]《逃れる場所がない意から》逃れようがない。弁解の余地がない。「罪—・く、うしろめたけれ」〈夜の寝覚・二〉
さり‐ぶみ【去り文/避り文】
「去り状」に同じ。
さ・る【避る】
[動ラ四] 1 避ける。よける。「和歌の髄脳、いと所せう、病—・るべき所多かりしかば」〈源・玉鬘〉 2 断る。辞退する。「かぐや姫なりとも、そこの思はむことは—・るべきやうなし」〈狭衣・一〉