はり‐ぐち【針口】
天秤(てんびん)の中央、支柱の上部にあって、平均を示す針のある部分。また、その針のついている天秤。針口の盤を小さな槌(つち)でたたいて、針の動きを調節する。「天秤—の響き」〈浮・一代男・四〉
はり‐こ【針子】
呉服店などで、裁縫の仕事をする娘。お針子。
はり‐さし【針刺(し)】
裁縫用の針を使いやすいように刺しておく道具。さびないように、綿・毛髪などを布で包んで作る。針山。針立て。針坊主。
はり‐す【鉤素】
釣り糸のうち、釣り針を直接結ぶ糸。ふつう道糸より細いものを用いる。
はり‐せいけん【針生検】
針を用いて臓器を穿刺し、組織を採取する、生体組織検査の方法。
はり‐とがめ【針咎め】
針で指先を傷つけること。針で突いたところが化膿(かのう)して痛むこと。
はり‐とび【針飛び】
アナログレコードの針が、盤面の傷や振動などによって跳ね、再生音が途切れること。音飛び。
はり‐ねずみ【針鼠】
食虫目ハリネズミ科の哺乳類。体長20〜30センチ、尾はごく短い。体はずんぐりし、背面に鋭い針状の毛が密生。雑食性で夜に活動する。ヨーロッパ・アフリカ・アジア大陸に分布。
はり‐の‐あな【針の穴/針の孔】
針の上端にある、糸を通すあな。針の耳。めど。
はりのき‐とうげ【針ノ木峠】
長野・富山の県境、飛騨山脈北部の針ノ木岳と蓮華(れんげ)岳との鞍部にある峠。海抜2541メートル。信濃に越中から塩・魚を運んだ要所。