しょう【鈔】
[音]ショウ(セウ)(呉) 1 かすめとる。「鈔略」 2 写しとる。写し。抜き書き。「鈔本・鈔録」
じんてんあいのうしょう【塵添壒嚢鈔】
室町時代の百科事典。20巻。著者未詳。天文元年(1532)成立。「壒嚢鈔」に「塵袋(ちりぶくろ)」から選出した201項を増補して、俗語の起源、寺社の縁起、故事・故実などを解説。
せんちゅうわみょうるいじゅしょう【箋注倭名類聚鈔】
江戸後期の、「倭名類聚鈔」の注釈書。10巻。狩谷棭斎(かりやえきさい)著。文政10年(1827)成立。明治16年(1883)刊。異本を校合(きょうごう)し、和漢の古書を引用して考証したもの。
たいへいきしょう【太平記鈔】
江戸初期の注釈書。40巻8冊。世雄房日性(円智)著か。慶長15年(1610)刊とされる。太平記の難語句・地名・人名に詳細な注解を施す。
ちんざんししょう【枕山詩鈔】
大沼枕山の漢詩集。初編・二編・三編の各3巻3冊からなる。初編は安政6年(1859)、二編は文久元年(1861)、三編は慶応3年(1867)にそれぞれ刊行。
わじしょうらんしょう【和字正濫鈔】
江戸前期の語学書。5巻。契沖著。元禄8年(1695)刊。「倭名類聚鈔(わみょうるいじゅしょう)」以前の文献の仮名遣いを基準とし、仮名の正しい用法を示したもの。
わみょうしょう【和名抄/倭名鈔】
⇒和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)
わみょうるいじゅしょう【和名類聚抄/倭名類聚鈔】
平安中期の漢和辞書。10巻本と20巻本とがある。源順(みなもとのしたごう)著。承平4年(934)ごろ成立。漢語を意義分類し、出典を記して意味と解説を付し、字音と和訓を示す。和名抄。倭名鈔。わみょ...