ひっ‐きり【引っきり/挽っ切り】
1 のこぎりでひいて切ること。 2 歯の細かく幅の狭いのこぎり。 3 きれめ。「—の無い人通りも」〈鏡花・日本橋〉 4 女性をののしる言葉。ひっきれ。「付け上がったる—め」〈浄・布引滝〉 5 《...
ひと‐かすみ【一霞】
[名]ひとすじの霞。また、一面の霞。「明石潟(あかしがた)おき行く舟もかつ消えて—なる波の上かな」〈夫木・二〉 [副] 1 程度が深まるさま。ひとしお。「今—心細うあはれにて」〈増鏡・久米の...
ひと‐きょう【一京】
都全体。都じゅう。「—まかりありきしかども、侍らざりしに」〈大鏡・道長下〉
ひと‐きわ【一際】
[副] 1 他と比べて特に目立っているさま。一段と。「—高くそびえる山」「—声が大きい」 2 区別せず、ひとまとめに扱うさま。「世の中はいと常なきものを—に思ひ定めて」〈源・若菜下〉 [名]...
ひと‐さし【人差(し)/人指(し)】
「人差し指」の略。「—と、中指と、一寸(ちょっと)の間を」〈鏡花・歌行灯〉
ひと‐すじ【一筋/一条】
[名] 1 細長い物の1本。一条。「—の髪の毛」「—伝わる涙」 2 一門。一族。「多くはただこの九条殿の御—なり」〈大鏡・師輔〉 [形動][文][ナリ] 1 ただ一つのことに心を傾けるさま。...
ひとすじ‐なわ【一筋縄】
1本の縄。また転じて、普通のやり方。尋常一様の手段。「—の繋ぐべからざる魂」〈鏡花・義血侠血〉
ひと‐だね【人種】
1 その場にいる人の数。また、人間。「声をかけ合って纔(わずか)に未だ—の世に尽きぬのを知るばかり」〈鏡花・高野聖〉 2 精液のこと。「おめえさんを女にすると、ほんに—が尽きいす」〈洒・遊冶郎〉
ひとみ
平成28年(2016)2月に打ち上げられたX線天文衛星ASTRO-H(アストロエッチ)の愛称。JAXA(ジャクサ)(宇宙航空研究開発機構)が中心となり、すざくの後継として開発。従来より10倍以上...
ひとり‐ばみ【一人食み】
1 一人だけで食うこと。〈新撰字鏡〉 2 他の助けを借りずに、一人で事をすること。転じて、独立して生計を立てること。独り立ちすること。「そもそもの水揚げより—させける白銀大臣の思ひ付き」〈浮・敗...