くも‐かすみ【雲霞】
1 雲と霞。 2 「雲を霞(かすみ)と」に同じ。 3 軍勢などの多いこと。うんか。「既に、東武士ども、—の勢ひをたなびき上る由聞こゆれば」〈増鏡・むら時雨〉
くも‐の‐いと【蜘蛛の糸】
クモの出す糸。出糸腺から出る粘液が大気に触れて糸状となったもの。測量用望遠鏡の十字線などに利用される。《季 夏》 [補説]作品名別項。→蜘蛛の糸
くもら・す【曇らす】
[動サ五(四)] 1 太陽・月・空などを曇るようにする。「僕の涙で必ず月は—・して見せるから」〈紅葉・金色夜叉〉 2 透明の度合いや光り方などをにぶくさせる。「湯気が鏡を—・す」 3 心配や悲...
くもり【曇(り)】
1 雲で空が覆われている状態。気象用語としては雲量が9以上、視程1キロ以上で、降水や雷のない状態の天気をいう。 2 透明なものや光をよく反射するものなどが、曇ってぼんやりすること。また、その状態...
くもり‐な・し【曇り無し】
[形ク] 1 視界が明瞭である。空が晴れわたっている。「日のどかに—・き空の西日になるほど」〈源・常夏〉 2 光・色などが鮮明である。澄んでいる。「—・き池の鏡によろづ代をすむべき影ぞしるく見え...
くも・る【曇る】
[動ラ五(四)]《「雲」の動詞化》 1 空が、雲や霧などで覆われる。「どんよりと—・る空」 2 透明な物や光っていた物などが、他の物に薄く覆われたりさえぎられたりして、よく見通せない。輝きのない...
くゆら‐か・す【燻らかす/薫らかす】
[動サ四]くゆらす。「たき物—・して」〈増鏡・あすか川〉
クライオ‐イーエム【cryo-EM】
《cryo-electron microscopy》⇒クライオ電子顕微鏡
クライオ‐でんしけんびきょう【クライオ電子顕微鏡】
たんぱく質をはじめとする生体高分子などを急速に凍結させ、高分解能でその構造を解析する透過型電子顕微鏡。試料をセ氏零下270〜160度という低温に保ち、元の構造が破壊されないよう非常に低い線量の電...
くりかえしはんしゃ‐かんしょう【繰り返し反射干渉】
反射率の高い二鏡面間で繰り返し光を反射させ、鮮鋭な干渉縞を得る手法。明暗差を強調することができ、精密な測距や膜厚計測などに利用される。多重反射干渉。