あい‐ぐま【藍隈】
歌舞伎の隈取りの一つで、藍で青く顔を隈取るもの。怨霊や公家悪(くげあく)などの役柄に用いる。青隈。
あお‐ぐま【青隈】
「藍隈(あいぐま)」に同じ。
アルヘイ‐ぐま【有平隈】
歌舞伎の隈取りの一。有平糖の模様のように紅で隈取りをするもの。
いっぽん‐ぐま【一本隈】
歌舞伎の隈取りの一。鼻の脇から目の下を通り、こめかみにかけて紅で描いた隈。2世市川団十郎が工夫したもので、「国性爺合戦」の和藤内など荒事の立役に用いる。
おおくま【大隈】
姓氏の一。 [補説]「大隈」姓の人物大隈言道(おおくまことみち)大隈重信(おおくましげのぶ)
おし‐ぐま【押し隈】
歌舞伎俳優の顔面の隈取りを、紙または布を当てて写し取ったもの。
おもい‐ぐま【思ひ隈】
心が行き届くこと。相手への思いやりがあること。「—ありて、心くるしうものせさせ給ふべきなり」〈浜松・四〉
かい‐わい【界隈】
1 そのあたり一帯。付近。近辺。「銀座—」 2 特定の業界や趣味などの分野。また、それに関わる人たち。「美容師—」「巨人ファン—」
かえり‐ぐま【返り隈/返り暈】
日本画で、彩色した上を白色や明るい色調の顔料などで隈取ること。逆隈(さかぐま)。
かえん‐ぐま【火焔隈】
歌舞伎の隈取りの一。白塗りの地に油紅で火炎のような形に隈取る。勇武・豪壮な役柄を示し、「義経千本桜」鳥居前の忠信などに用いる。