うな【項】
[語素]他の語の上に付いて、首、また首の後ろの部分の意を表す。「うなずく」「うなかぶす」「うなかみ(項髪)」などの形で用いられる。
うな‐かぶ・す【項傾す】
[動サ四]首を垂れる。うなだれる。「山処(やまと)の一本薄(ひともとすすき)—・し汝が泣かさまく」〈記・上・歌謡〉
うな‐かみ【項髪】
《「うながみ」とも》馬などの首の背側に生えている長い毛。たてがみ。
うな・ぐ【項ぐ/嬰ぐ】
[動ガ四]うなじに掛ける。「菅笠小笠我が—・げる珠の七つ緒」〈万・三八七五〉
うな‐じ【項】
《「うな(項)しり(後)」の略か》首の後ろ。襟首。
うな‐だ・れる【項垂れる】
[動ラ下一][文]うなだ・る[ラ下二]失望や悲しさ・恥ずかしさなどのために、力なく首を前に垂れる。うつむく。「悲しみに—・れる」「—・れて説教を聞く」
うな‐つき【項着き/頸着き】
子供の後ろ髪の先が襟首のあたりにつくくらいになっていること。また、そのころの年齢。「—の童髪(わらはがみ)には結ひ幡(はた)の袖付け衣着し我を」〈万・三七九一〉 [補説]一説に、用例中の原表記「...
こう【項】
1 あるまとまりをもつ事柄をさらに細かく分類したものの、一つ一つ。また、それを記述した文章。項目。法律の箇条書きにおける条(じょう)の下位分類や、辞書の一つ一つの見出しとその解説文などにいう。「...
こう【項】
[常用漢字] [音]コウ(カウ)(漢) [訓]うなじ うな 1 首筋。うなじ。「項背」 2 小分けした一つ一つ。事柄。「項目/事項・条項・前項・別項・要項」 3 数式を組み立てる要素。「移項・多...
こううとりゅうほう【項羽と劉邦】
長与善郎による戯曲。中国の歴史的英雄、項羽と劉邦の劇的な運命を描く大作。大正5年(1916)から大正6年(1917)にかけて、「白樺」誌に連載。