まど‐い【団居/円居】
[名](スル)《古くは「まとい」》 1 人々がまるく居並ぶこと。車座(くるまざ)になること。「心協(あ)う同志安らかに—して食う甘さ」〈露伴・風流仏〉 2 1か所に集まり会すること。特に親しい者...
まど‐の‐うち【窓の中】
1 女がまだ若く深窓の中に養われていること。また、窓から離れた奥深い部屋。「生ひ先こもれる—なる程は」〈源・帚木〉 2 部屋の内側。「光明院の—に、寝るともなく覚むるともなく」〈風流志道軒伝〉
まめ‐おとこ【忠実男】
1 まめな男。誠実な男。 2 風流を愛し色好みな男。好色な男。また、近世では、情夫の意に用いたり、在原業平をさしたりする。「御身になびきなば、二道かくる—、いやなりませぬと仰せけり」〈浄・大覚大...
みやこ‐ふう【都風】
都会の風俗・習慣。「舞踏会や音楽会へも少し—が分って来たら連(つれ)て行こうよ」〈露伴・風流仏〉
みやび‐お【雅び男】
風流を好む男。洗練された風雅な男性。「彼女が文書きちらし—の中にまじって」〈佐藤春夫・晶子曼陀羅〉
みやび‐ごと【雅び言】
上品な言葉。風流な言葉。がげん。「ゐなかに古(いにしへ)の—の残れる事」〈玉勝間・七〉
むくつけ・し
[形ク] 1 無骨(ぶこつ)である。無作法である。無風流である。現代語としては、「むくつけき大男」のように連体形だけが用いられる。「やれやれ—・き痩(やせ)法師の」〈仮・竹斎・上〉 2 気味悪い...
むご‐らし・い【惨らしい/酷らしい】
[形][文]むごら・し[シク]「むごたらしい」に同じ。「取って抑えて何者の仕業ぞ、—・き縄からげ」〈露伴・風流仏〉 [派生]むごらしさ[名]
む‐しゅみ【無趣味】
[名・形動]趣味をもたないこと。風流心のないこと。また、そのさま。無風流。没趣味。「—な(の)人」「—な(の)花瓶」
むしろ【筵/莚/蓆/席】
1 藺(い)・わらなどを編んで作った敷物。 2 風流な会合などの席。えん。「うたげの—」