じゅうはっ‐こう【十八公】
《「松」の字を分解すると、「十」「八」「公」となるところから》松の別名。「—のよそほひ、千秋の緑をなして」〈謡・高砂〉
じゅうはっさいのししゅう【十八歳の詩集】
井上光晴の詩集。著者の没後の平成9年(1997)に発見された、18歳前後の頃に書かれた詩帖から抜粋した詩を中心とする。平成10年(1998)刊行。
じゅうはっしりゃく【十八史略】
中国の歴史読本。元の曽先之(そうせんし)撰。史記から新五代史までの17正史に宋史を加えた18史を取捨選択して編纂した入門書。日本には室町中期に伝来。
じゅうはっ‐ぱん【十八般】
昔、中国で行われた18種の武芸。矛(てやり)・鎚(かなづち)・弓・弩(いしゆみ)・銃(ておの)・鞭(しない)・簡(むち)・棒・剣・鏈(くさり)・朳(くまで)・斧(おの)・鉞(まさかり)・戈(ほこ...
じゅうばん‐ぎり【十番切り/十番斬り】
1 果たし合いで10人を斬り倒すこと。特に、曽我兄弟が父のかたきを討ち取ったのち、10人の敵を斬り倒したこと。 2 曽我兄弟の十番斬りを扱った脚本や演劇など。幸若舞曲が最初で、のち、能の「夜討曽...
じゅうばん‐じたて【十番仕立て】
乗馬に向くように、襠(まち)を高く、裾(すそ)を広く作った袴。今日の男袴の源流。十番馬乗袴。十番。 [補説]江戸の麻布(あざぶ)十番町に住んでいた馬乗りが考案したからという。
じゅうぶ‐いち【十分一】
1 10分の1。「恨みも異見も—明けて言はれぬ百千万」〈浄・歌祭文〉 2 「十分一銀(じゅうぶいちぎん)」の略。
じゅうぶいち‐ぎん【十分一銀】
1 江戸時代、結婚・就職・借金などの世話をした際に受け取る手数料。ふつう、持参金・給料・借金などの10分の1。じゅうぶいち。「—出(いだ)して、嫁呼ぶかたへ遣はしけるは」〈浮・永代蔵・一〉 2 ...
じゅう‐ぶん【十分/充分】
[名](スル)(十分)10に等分すること。「—の一」「利益を—して配る」 [形動]満ち足りて不足のないさま。充実して完全であるさま。「—な休養」「—に整う」 [副] 1 思い残すところのな...
じゅうぶんい‐すう【十分位数】
統計解析において、データの相対的位置をみるのに用いる数値の一。度数分布で与えられた全データを十等分した点で、5番目の十分位数が中央値にあたる。デシル。十分位点。十分位値。→分位数